毎年5月はGIシリーズ真っ只中ということで注目されます。5月の前半戦のGIは、天皇賞春NHKマイルC、ヴィクトリアマイルが開催されました。

天皇賞春は2強状態で、1番人気はディープボンドで2番人気が菊花賞馬のタイトルホルダーでした。

横山和生騎手が騎乗するタイトルホルダーが絶妙な逃げを見せ、最終的には後続を寄せ付けることなく2着のディープボンドに7馬身差をつける圧勝劇でした。3着は菱田騎手が騎乗するテーオーロイヤルでした。

今年の天皇賞春はスタートでシルヴァーソニックが落馬し、カラ馬となって馬群の中にいたこともある程度展開に影響を与えたでしょう。そういった事態がなくてもタイトルホルダーが勝利していた可能性が高いものの、例えば2着に入ってディープボンドなどはカラ馬の影響がなければもっと有利にレースを進めることができたでしょう。

今回勝利したタイトルホルダーはこれで長距離GI2勝目となり、騎乗した横山和生騎手は嬉しいGI初勝利となりました。

5月8日のNHKマイルC

5月8日のNHKマイルCは福永騎手が騎乗するセリフォスが3.9倍の1番人気、2番人気のインダストリアが4.0倍なので、非常に微妙な力関係でした。

レースはトウシンマカオが逃げる形で進み、直線に入ってもしばらくは先頭に立っていました。しかし残り200m地点では ダノンスコーピオンにかわされ、他の馬も襲いかかります。

結果は大外枠に入ったダノンスコーピオンが優勝し、2着には外から差してきたマテンロウオリオン、として3着には最低人気のカワキタレブリーが入りました。

ダノンスコーピオンを管理している安田隆行調教師は短距離馬を育てる名人でもあるので、恐らく今後ダノンスコーピオンは短距離界を背負って立つことになるでしょう。

5月15日のヴィクトリアマイル

5月15日のヴィクトリアマイルは非常に好メンバーが揃い、世間的にも注目を集めました。なんと言っても白毛馬のソダシが久しぶりに芝のレースに出走したため、一般のニュースなどでも取り上げられました。

1番人気は牡馬相手に圧倒的な強さを発揮しているレイパパレ。マイルにうまく対応できるかが鍵でしたが、結果的には4.1倍の1番人気でした。

2番人気はルメール騎手のファインルージュで、昨年の秋華賞で2着になるなど、実力は折り紙付きです。今年の東京新聞杯ではイルーシヴパンサーに敗れていますが、この馬はかなり強いですからね。

競馬セブンが見守る中、レースはローザノワールが逃げて他の馬を引っ張る展開で進みます。4コーナーを回って最後の直線に入ってもセーフティーリードがかなりあり、もしや…と思わせる瞬間もありました。

しかし白い馬体がどんどん押し寄せ抜き去り、結果はソダシが優勝。2着にはファインルージュが入り、3着はレシステンシアでした。

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