七騎の会待望、日本最大の競走馬のセリ市として知られるセレクトセールが、2019年の7月8日、9日に開催されました。多くのホースマンにとって重要度の高いものですし、なおかつ馬主や調教師など、多種多様なホースマンから注目を浴びています。

日本のみならず海外の競馬関係者も訪れるなど、今では世界的なイベントとして認知されています。毎年数多くの馬がセリに出され、高額で売買されています。ここでは今年の高額落札馬についてみていきましょう。

まず7月8日の1歳馬のセールからですが、全部で239頭が上場され222頭が落札されています。最も高値で取引されたのはディープインパクト×ミュージカルウェイで、落札価格は3億6,000万円。まだ生まれて1年数ヶ月しか経過していない馬ではありますが、すでに税込み価格4億円近い価格で取引されているというのは驚くべきことです。

次いで落札価格が高かったのはキングカメハメハ×ジンジャーパンチで、こちらは2億9,000万円での落札。そしてハーツクライ×シンハディーパ(2億7,000万円)、ディープインパクト×ジョコンダⅡ(2億6,000万円)と続きます。

やはり高額で取引された馬の多くがノーザンファームをはじめとした社台系グループが販売というのは偶然ではないでしょう。1歳馬の中で最高値で購入されたミュージカルウェイの子供はアドマイヤの冠名でおなじみの近藤利一氏が落札しています。ディープインパクトの馬主としても知られる金子真人氏の金子真人ホールディングスも高値の馬を次々と落札しました。

そして翌7月9日は当歳馬のセリが行われました。一般的に1歳馬のセリよりも高値で落札されることが多いので注目されていました。最も高値だったのはディープインパクト×タイタンクイーンの4億7,000万円で、こちらもアドマイヤの近藤利一氏が購入しています。消費税を含めると5億円を超え、まさに別世界だと感じることができるでしょう。

そして2番目の高値はディープインパクト×ベネンシアドールの2億9,000万円、そして3番目はロードカナロア×アドマイヤテンバの2億7,000万円です。次いでドレフォン×アドマイヤセプター、ハービンジャー×ライフフォーセール、ディープインパクト×ヤンキーローズと続き、これらも2億円越えです。

ちなみにドレフォンというのはアメリカで現役時代を過ごした競走馬で、現役時代にはGIを3勝しており、競走中止を除くと敗れたのはデビュー戦と引退レースのみです。社台グループが購入し、2018年には207頭に種付けを行いました。

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