12月4日に中京競馬場で開催されたチャンピオンズCは、JRAの数少ないダートGIのうちのひとつです。今年は昨年の覇者でもあるテーオーケインズが出走したので、この馬が圧倒的な人気を集め、単勝オッズは1.5倍でした。

2番人気のグロリアムンディのオッズが7.7倍ということを考えると、かなりの支持がテーオーケインズに集まっていることが分かるでしょう。

天気は晴れ、そして良馬場の状況でレースが行われ、しかも世界トップのムーア騎手、そして日本でもよく知られたレーン騎手が騎乗していた点も注目材料でした。

2番人気のグロリアムンディは、ダートに転向して以降底を見せておらず、唯一敗れたのはオメガパフュームが勝利したアンタレスSでの2着のみです。騎乗するのはムーア騎手。先週ジャパンCを勝っていることもあり、今週も!と期待した競馬ファンも多いでしょう。

3番人気は同じように芝からダートに転向したジュンライトボルトで、この馬はダート転向初戦にニューモニュメントに敗れていて、それ以降は2連勝中でした。

数々の実績を挙げて今年も勝利に向かうテーオーケインズに対して、芝からダート変わりで結果を見せた馬たち、そして期待の3歳馬たちなど、非常に面白いメンバーで行われたチャンピオンズCでした。

競馬セブンが見守る中、ゲートが開くとまずハピが先頭に立とうとしますが、その後はじめのコーナーを回る直前に外から丸山騎手騎乗のレッドソルダードがハナに立とうとすごい勢いで上がっていきます。

レッドソルダードが逃げ、そして少しあいた2番手にクラウンプライド続き、他にはハピ、シャマルも前目に付けます。3コーナーにさしかかる前の段階で大きく動く馬がいるなど荒れる可能性も見られました。

そして最終コーナーをカーブして最後の直線に入ると、まずは終始2番手を追走していたクラウンプライドが先頭に立ちます。その他には内からハピも上がってきて必死に食らい付きますが、最後の最後に外から1頭だけ次元の違う脚で突っ込んでくる馬がいます。その馬こそダートでまだ底を見せていないジュンライトボルトでした。

ジュンライトボルトは道中9番手あたりを進んでいたものの、最後に上がり最速の36秒2という脚を繰り出し、見事に差し切ってみせました。

2着には福永騎手が騎乗するクラウンプライド、そして3着はハピ。2着と3着は共に3歳馬ですから、今後のダート戦線でも3歳馬の動向が気になりますよね。

1番人気だったテーオーケインズは残念ながら4着に敗れてしまいましたが、次こそはジュンライトボルトに勝つ!という気持ちで陣営も挑んでくるでしょう。

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