2021年のフェブラリーSは残念ながら無観客で行われます。出走予定馬の一覧を見てみるとレベルの高さを感じませんね。しかしながらJRAの2つあるダートGIのうちのひとつですから注目せざるを得ません。
恐らく1番人気になるのはルメール騎手が騎乗する予定のカフェファラオです。ジャパンダートダービーとチャンピオンズCは敗れてしまいましたがそれ以外は全勝。ある意味ではGIレースでは信用できない馬なのかもしれませんし、敗れた際の着順は6着と7着なので1着か掲示板にもならないかということでしょう。父は歴史的なアメリカ三冠馬のアメリカンファラオですから、世界的にも注目されています。
2番人気が想定されるのは、前走川田騎手が乗り根岸Sを勝ったレッドルゼルです。非常に安定した成績で、馬券圏内に入る確率は非常に高そうですね。GI出走経験はありませんが、ノリに乗っている鞍上に導かれて勝利するかもしれません。ロードカナロア産駒はダートも走りますし、このまま母父はフレンチデピュティですから鬼に金棒と言えそうですね。
3番人気が予想されるのはアルクトスです。昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯を制し、その他には2019年のプロキオンSも勝っています。昨年のフェブラリーSは9着に敗れているのでぜひともリベンジを果たして欲しいところ。前走の根岸Sは0.2秒差で敗れたものの59キロを背負ってのものなので、本番のフェブラリーSでは逆転の余地も十分ありそうです。過去の戦績を見てみると東京ダート1600mはオアシスSや錦秋S、そして500万条件で勝利しています。
その他の注目馬は古豪で実績十分のサンライズノヴァです。東京ダート1600mの武蔵野Sを数ヶ月前に勝利し、フェブラリーSに関しては2020年に3着に入っています。今回のフェブラリーSの挑戦が4回目となるので、そろそろ祝杯をあげても良いのではないでしょうか。
また新興勢力といえそうなオーヴェルニュからも目が離せません。リステッド競走を2連勝し、そしてG2の東海S、合計3連勝中です。快速逃げ馬のスマートファルコン産駒なので、ダートファンには堪らないはず。東京は一度だけ走りその時はダート1600mで7着。少々心配は残りますが本格化前なので、今であれば問題なくクリアしてくれそうですね。良馬場も不良馬場も問題ないというのは大きな強みでしょう。
残念ながら観客のいないGIレースになりますが、テレビなどを見て応援しているファンのためにも良いレースになればと競馬セブンは期待しています。