世間では一般的に「馬券」と呼ばれていますが、競馬場での正式名称は「勝馬投票券」であることをご存じでしたでしょうか。「競馬をやってみたいけど仕組みがよく分からない」「どの券を買えばいいか分からない」という方は、実際にはたくさんいるでしょう。
競馬を始めるなら押さえておきたい馬券の種類や買い方についてご紹介します。初心者の方でも種類や買い方を覚えれば簡単に馬券を購入できるので、ぜひ参考にしてみてください。
馬券にはどのような種類があるのか
そもそも馬券とは、レースに出場する馬の勝敗を予想して、買う券のことを言います。予想が当たればお金に変わり、外れてしまえばただの紙切れとなってしまいますが、それが競馬場ならではの楽しみ方なのではないでしょうか。馬券は
- 単勝
- 複勝
- 応援馬券
- 枠連
- 馬連
- 馬単
- ワイド
- 3連複
- 3連単
- WIN5
といった種類があります。
ここでは、それぞれの馬券についてご紹介します。
単勝
馬券の中で最も仕組みが分かりやすく、1着になる馬を予想するといった券です。単勝は、レースに2頭以上の馬が出場する時に発売されます。
複勝
3着までに入る馬を予想するのが複勝であり、発売されるのは5頭以上の馬が出場した場合です。そのため、馬券の中で最も的中率が高くなっています。
もし、7頭以上出場する場合、2着までが的中となります。しかし、的中率が高い分、配当金が低いため儲けはほとんど出ません。
応援馬券
1頭の馬の単勝と複勝が一緒になっている券のことを言います。
枠連
レースに出場する馬が9頭以上の場合に発売されます。1着、2着になると予想される馬の枠番号を当てる馬券です。
馬連
3頭以上の馬が出場している時に発売される馬券であり、1着と2着の馬番号の組み合わせを当てる券です。着順は問われません。
馬単
発売される条件は馬連と同じですが、馬単の場合は1着、2着の馬番号と着順を当てなければいけません。的中率が下がる分、倍率は馬連の倍近く付きます。
ワイド
購入した2頭の馬がどちらも3着以内に入ることを予想する券であり、着順は問われません。4頭以上が出場する場合に発売されます。
3連複
予想した3頭の馬が、3着以内を独占することで的中となります。順番は関係ありませんが、3着以内を独占しなければいけないため、的中率は低く、倍率は高い券です。
3連単
3連複同様、3着以内を独占することが条件ですが、着順も正確に当てなければいけません。そのため、WIN5を除くと、最も的中率が低く、倍率が非常に高いです。
WIN5
2011年4月より導入された、インターネット限定の投票システムです。JRA(日本中央競馬会)が指定する5つのレース全ての1着を当てなければいけません。他の馬券と比べると、的中率は圧倒的に低いですが、払い戻し金は数億円に上る場合もあります。
馬券の買い方
種類を覚えたら次は、実際に競馬場に行った時にどのようにして購入すればいいか、ということが気になるでしょう。購入できるのは、競馬場、WINS、インターネットの3つです。
ここでは、購入方法と払い戻し方法についてご紹介します。
マークシートを用いた場合
一般的に、競馬場、WINSは、マークシートを用いて馬券を購入します。マークシートには、緑・青・赤の3枚のカードがあり、それぞれ目的に合わせて選ぶ必要があります。
- 緑のカードは、全ての馬券を購入できる基本的なカードです。
- 青のカードは、連複流し、連単流しといって、軸となる馬を1頭または2頭決めて購入する時に便利です。
- 赤のカードは、ボックス、フォーメーションといって、何頭も購入したい場合に便利なカードとなっています。
スマホを用いた場合
インターネットでの購入を考えている場合は、JRAが運営している「即PAT」というサービスを利用して、馬券投票できます。利用するにあたり、開設・維持費など、料金は一切かからないので、手軽に競馬を始められるというメリットがあります。
払い戻し方法
払い戻しとは、自分の予想が的中した場合に配当が受け取れるといったものです。競馬場、WINSで購入した馬券が的中していた場合、レース確定後、アナウンスに従い、会場に備え付けられてある自動払い戻し機へと向かいましょう。
払い戻しが100万円未満であれば自動払い戻し機を利用できますが、100万円を超える場合は専用窓口へ向かい、払い戻しを行ってください。インターネットで投票し、予想が当たった場合は、レース確定後、自動的に登録してある口座に振り込まれます。
まとめ
ここまで、馬券の種類や買い方についてご紹介しました。実際に競馬場やWINS、インターネットで購入すると、当たり前のことですが外れる場合もあります。そのため、最初は配当金目当てではなく、比較的的中率が高い馬券の購入をオススメします。
回数を重ねるうちに慣れていくため、仕組みを理解し、様々な楽しみ方ができるのではないでしょうか。初めて馬券を購入する方は、ぜひ参考にしてみてください。