3月7日と8日には、東西で重要度の高い重賞レースが開催されました。

まず7日に阪神競馬場で行われたチューリップ賞は、3歳牝馬が対象のトライアルレースで、1番人気はレシステンシアでした。レシステンシアは、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、3戦3勝の無敗で挑みました。

もちろん単勝オッズもかなりのもので1.4倍です。ここを勝てば文句なしに桜花賞の最有力候補となります。2番人気は阪神ジュベナイルフィリーズで3着のクラヴァシュドール、3番人気は同じくGI4着のウーマンズハートです。

スタートが切られると、まず人気のレシステンシアがさっとハナを切ります。レースの序盤こそ馬と騎手との息が少しあっていない気もしましたが途中からは問題なくレースが進みます。3コーナーを回って4コーナーにかかる頃には各馬が追い始めますが、逃げるレシステンシアが直線に入っても粘ります。

しかし残り200m地点で内からクラヴァシュドールが抜け出し、外からはマルターズディオサも襲いかかってきます。結果的にマルターズディオサがハナ差2着のクラヴァシュドールを交わし、3着には1番人気のレシステンシアが入っています。敗戦となったまさかのレシステンシア…本番の桜花賞には武豊騎手と挑むことが発表されました。競馬セブンも応援しています。

そして翌日開催された弥生賞ディープインパクト記念。今年から名称が異なりましたが、歴史ある弥生賞です。実際にレース名に冠されているディープインパクトはこのレースを制しています。

1番人気はホープフルSで3着に敗れたワーケアです。ぜひともここで初重賞制覇を成し遂げ、意気揚々と皐月賞へというプランを描いていたことでしょう。

2番人気はサトノフラッグですが、この馬は今回このレースに出走する馬の中で唯一のディープインパクト産駒。そういった意味でももしこの馬が勝利すれば面白いことになるという意見もたくさんありました。ですので多少過剰人気気味かなと思われる部分も。3番人気はデビューから2連勝し、前走のホープフルSこそ敗れたものの強いオーソリティ。もちろんこれら以外にも有力馬はたくさんいました。

レースがスタートするとまずハナを切ったのはウインカーネリアンです。スタート直後は他の馬が先頭に立つ部分もありましたが、ウインカーネリアンがさっと交わします。逃げるウインカーネリアン、パンサラッサ、ディヴィナシオンが後続に大きな差をつける状態が続きましたが、3コーナーを迎えるあたりで一部が失速。4コーナーを回って最後の直線に入る頃には、道中先頭争いをした馬たちは上位には見当たりません。

オーロアドーネ、オーソリティが必死に争いますが、その外から1頭だけ違う脚でサトノフラッグが差し切り、そのまま勝利しました。2着にはワーケア、3着にはオーソリティが入り、上位人気での決着です。

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