4月から6月頃にかけて各国でクラシックレースが多数開催されることになります。特にアメリカの3冠レースはタフな存在であり、短期間のうちに3つのレースが行われます。5月に開催されたのは4日のケンタッキーダービー、18日のプリークネスSです。
まずケンタッキーダービーは衝撃の結果となりました。 JRA販売のオッズで圧倒的な1番人気に推されたマキシマムセキュリティが残念ながら1位入線しながらも17着に降着となりました。 七騎の会が見守る中スタートが切られると人気のマキシマムセキュリティがハナに立ち、それにロングレンジトディやボーディエクスプレスといった馬たちが続きます。
4コーナーをカーブする時にマキシマムセキュリティが他の馬の進路を妨害してしまいました。 直線に入ると1番人気の馬が力強く抜け出して、鞍上のジョッキーはかなり派手なガッツポーズをします。 しかし結果的に進路妨害のため降着処分となり、17着となっています。 2位入線からくり上がりの優勝馬となったのは大穴馬のカントリーハウス。
この馬は未勝利戦以外は勝利していませんでしたが、極悪不良馬場の中見事にケンタッキーダービー馬の称号に輝きました。 カントリーハウスの父はLookin At Lucky、母父がWar Chantという血統。 そして2週間後に開催されたプリークネスSは、残念ながらケンタッキーダービーで1位入線となったマキシマムセキュリティは出走しませんでした。
このレースも思いもよらないような競走となり、スタート時にボーディエクスプレスの騎手が落馬しています。 ウォリアーズチャージがハナに立ち、それに続いてアナザーツイストアフェイト、ウォーオブウィルといった馬たちも前につけます。 3コーナーをカーブして4コーナーに入ると、カラ馬が大外を走ろうとしますが、恐らく競馬場の職員だと思われる人が乗った馬が近づき進路変更させます。
このシーンは日本では絶対にみることができないでしょう。 いろいろなことがあったレースですが、直線に入って早い段階で抜け出したウォーオブウィルがそのままゴールまで押し切り、2着はエバーフェストとオーウェンデールのきわどい争いとなりました。 ウォーオブウィルは父がWar Front、母父がサドラーズウェルズという血統です。 アメリカのクラシックレースはケンタッキーダービーをカントリーハウスが制し、プリークネスSをウォーオブウィルが制しています。 残りの1冠ベルモントSは6月の8日に開催され、全世界で注目されるでしょう。